ビタミンの発見の歴史
ビタミンは極端に不足すると、様々な病気(ビタミン欠乏症)を引き起こします。
代表的なものには、壊血病、脚気、悪性貧血、くる病、ペラグラなどがあります。
例えばビタミンCの欠乏によって起きる壊血病は、船の航海中に多く発生Sすることで知られ、バスコ・ダ・ガマが1497年に行った航海では、163人の乗組員の内100人を壊血病で失ったと言われています。
古代から人類を苦しめていたこれらの病気の原因を究明する中で、多くのビタミンの存在が発見されたのです。
1884年 海軍軍医の高木兼寛が脚気の発症に食事が可憐していることを発見。
1910年 鈴木梅太郎が米糠(こめぬか)より抗脚気因子(ビタミンB1)を単離。
1911年 フンクがビタミンB1を単離に成功
1914年 マッカラムらが牛乳中に脂溶性因子A(ビタミンA)と水溶性因子B(ビタミンB混合物)を発見
1920年 スティーンボックらがベータカロテンがビタミンAの代用になることを発見
1922年 エバンスとビショップがラットの生殖に必須の因子(ビタミンE)を発見
1932年 キングがレモン汁からビタミンCを結晶化した状態での単離に成功
1933年 ハースとセントジェルジがビタミンCの化学構造を決定、アスコルビン酸と命名