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食物繊維 水溶性食物繊維 腸内環境 善玉菌 乳酸菌 悪玉菌 酪酸 酢酸

水溶性食物繊維は腸内環境をどうやってキレイにするの?

水溶性食物繊維と腸内環境

健康や美容は、腸内環境に大きく左右されます。
腸内環境が乱れると便秘や下痢、肌荒れ、免疫力の低下など様々な悪影響が生じるからです。
健康的な腸内環境を保つには、悪玉菌よりも善玉菌が多い状態に保つことが大切です。

水溶性食物繊維には、善玉菌のエサになり善玉菌を増やす働きと、腸管内を酸性に保つことで悪玉菌の活動を抑える働きがあり、腸内環境のバランス改善に貢献します。

腸内環境のメカニズム

1. エサとなり善玉菌を増やす

善玉菌の栄養源となる水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし育てる。

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2. 悪玉菌が活動しにくい環境を作る

水溶性食物繊維が体内で善玉菌のエサになり、分解されると酪酸や酢酸などが発生して腸内が酸性に保たれる。
すると酸に弱い悪玉菌が活動しにくくなり、ますます善玉菌が優勢になる。

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食物繊維 不溶性食物繊維 水溶性食物繊維 難消化性 コレステロール 血糖

食物繊維の機能性って?

食物繊維には現在摂取することでさまざまな昨日を身体の中で発揮することが分かってきており、色々な「機能性表示食品」が販売されています。
それでは、実際食物繊維にはどのような身体への機能が分かっているのでしょうか?

それについて、詳しく説明いたします。

便通と食物繊維

2種類の食物繊維はともに便通をよくしてくれますが、それぞれ作用のメカニズムは異なります。
不溶性食物繊維は水分を含むことで便の量を増やし腸管を物理的に刺激して小腸からお尻へと便を押し出す蠕動運動を促してくれます。

一方、水溶性食物繊維はゲル状になって便をまとめながら、排泄しやすいやわらかさを保ってくれます。
2種類の食物繊維は、腸管の動きを助け、便の状態を健康的に保つという異なる働きを発揮し、相乗効果によって速やかな便通を助けてくれるのです。

不溶性食物繊維とダイエット

ダイエットをしたい人に、不溶性食物繊維はおススメの栄養素です。
その理由は3つあります。

理由①…便通を良くして便秘の解消につなげるから。
理由②…お腹の中で大きく膨らむことにより満腹感が得られ、空腹感を抑えることができるから。
理由③…不溶性食物繊維を含む食品は低カロリーなものが多いから。

特におススメな食品はキノコで、生しいたけ3枚分でサラダボウル一杯分の生野菜とほぼ同量の不溶性食物繊維を摂取できます。

不溶性食物がダイエットに良い理由…便秘解消、空腹感を抑えられる、少量で摂取することができる

 

糖の吸収と水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は体内でゲル状になり食べ物を取り込み、食べ物を長く胃の中にとどめる働きと、腸管からの栄養素の吸収のスピードを遅くする働きがあります。
食品に含まれる糖質は吸収スピードが早く、食後の血糖値を急上昇させますが、食物繊維を一緒に摂ると糖質がゆっくりと吸収され、その結果、血糖値の急上昇が起きにくくなるのです。

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コレステロールと水溶性食物繊維

食品に含まれているコレステロールは、体内の胆汁酸と結びついて吸収されます。
ところが、ゲル状の水溶性食物繊維はコレステロールと胆汁酸を一緒に吸着し、そのまま便として排出してしまいます。
食物繊維豊富な食事を摂っていると、腸内のコレステロールと胆汁酸が増えるという報告があるほどです。

一方、体にとって胆汁酸は必要な物質なので肝臓に貯蔵しているコレステロールから新たな胆汁酸が作られます。
つまり、元々体内にあったコレステロールの消費も進んでいくのです。
これら一連の作用により、コレステロール値の低下が期待できます。

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食物繊維っていったい何が健康に良いの?

食物繊維とは?

食物繊維とは、「ヒトの消化酵素で消化されない食物中の難消化成分の総体」と構成労働省では定義されています。
食物繊維が健康に有用であると注目されはじめたのは1930年代になってからです。
以前は、吸収されないもの、役に立たないものと考えられていました。
今では6大栄養素(7大栄養素)のひとつであり、体内を通過する際に様々な働きを行っていることが分かっています。
身体の機能を調整するために欠かすことのできない栄養素なのです。
毎日の便通をよくする働きは広く知られていますが、さらに便とともに有害な物質を体外へ排出したり、腸内環境をキレイにすることで腸の栄養吸収力アップや全身の免疫力アップに貢献したりと、多様な働きを持っています。

食物繊維には2つの種類があります。
水に溶けない性質の「不溶性食物繊維」と、水に溶ける性質の「水溶性食物繊維」です。
それぞれ体内での働き方や有用性が異なるため、どちらも欠かさず摂取したい成分です。

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不溶性食物繊維

不溶性食物繊維は、水に溶けない性質を持っています。
体内に入ると水分を吸収して膨張し、体積が数倍から数十倍にまで膨れ上がります。
主な働きは、便通をよくする(改善させる)ことです。
体内で膨らんで便とあわさることで便の量が増し、腸管を刺激して腸の「蠕動(ぜんどう)運動」を促進します。

不溶性食物繊維には多様な種類があり、異なる有用性を持つものもあります。
できるだけ多くの種類を摂ることが望ましいでしょう。

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水溶性食物繊維

水溶性食物繊維はその名の通り、水に溶ける性質を持っています。
体内に入ると水に混ざって溶け、ネバネバのゲル状に変化します。
この粘性の物体が体内をゆっくりと移動していきます。

主な働きは3つあります。

・便通を助けること
・糖やコレステロールなどが吸収されるのを抑えること
・腸内環境のバランスを整えること

水溶性食物繊維にも多様な種類があり、それぞれ有用性が異なります。
できるだけ多くの種類を摂ることが望ましいでしょう。

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カルシウムの吸収も促進する食物繊維

かつで食物繊維は、腸からのミネラルの吸収を阻害すると言われていました。
しかし今日では、食物繊維によっては吸収を促進することが分かってきています。
例えばゴボウに含まれる水溶性食物繊維のイヌリンは、カルシウムの吸収を促進することが分かっています。

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アミノ酸スコアって何?

大切な「アミノ酸スコア」

食品に含まれている必須アミノ酸のバランスを示す指標を「アミノ酸スコア」といいます。
人間にとって、最も効率よくタンパク質を合成できるアミノ酸スコアは100(最高値)です。
それぞれの食品のアミノ酸スコアは、下の図のように、9種類の必須アミノ酸のレベルによって決まります。

<すべてのアミノ酸の基準が100を超えている場合>

アミノ酸 アミノ酸スコア トリプトファン ロイシン リジン イソロイシン バリン スレオニン フェニルアラニン メチオニン ヒスチジン 必須アミノ酸

<アミノ酸の基準が100を超えていないものがある場合>

アミノ酸 アミノ酸スコア トリプトファン ロイシン リジン イソロイシン バリン スレオニン フェニルアラニン メチオニン ヒスチジン 必須アミノ酸

アミノ酸スコアの歴史

アミノ酸スコアは、まず1957年にFAO(国連食糧農業機関)による「人乳価」、1973年にWHOとFAOの合同委員会による「アミノ酸価」が発表されました。

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その後1985年にFAOとWHOとUNU(国連連合大学)によって、再び新しいアミノ酸パターンに基づいたアミノ酸価が提案されました。
1989年に1985年に出された2 – 5歳児童アミノ酸評定パターンが、植物タンパク質に関する公定書委員会(CCVP : The codex committee vegetable proteins)の第5回会合でアミノ酸スコアを計算する比較基準として是認されました。

スポーツやダイエットとアミノ酸

最近、BCAA(分枝鎖アミノ酸 : バリン、ロイシン、イソロイシン)やアルギニンなど単体のアミノ酸が運動時のエネルギーサポートや筋肉の再生を助ける働きがあるとして注目を集めています。
しかしまず何より優先したいのは、私たちの身体に必要なアミノ酸がバランス良く含まれているタンパク質をしっかりと補給することです。
タンパク質は身体の中でアミノ酸に分解されるので、単体のアミノ酸と同様、ダイエットやスポーツ、美容などをサポートする成分としても十分に期待できます。
タンパク質の消化吸収には2時間程度必要と言われているので、目的に合わせて摂ると良いでしょう。

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体内でどうやって筋肉や皮膚を作っているの?

体内で筋肉や皮膚を作るメカニズム

タンパク質はアミノ酸に分解され、更に再合成されて筋肉や皮膚になります。
人間の体に必要な必須アミノ酸は20種類しかありませんが、その20種類の配列(合成方法)には無数の組み合わせがあり、人体の様々なパーツを作り出すことが可能なのです。

このメカニズムを示したのが下の図です。
原料であるタンパク質は、まず大工さん(タンパク質分解酵素)によってバラバラの部分(アミノ酸)に分解されます。
次に設計図(DNA)を元に、現場監督(RNA)が指示を出し、大工さんたち(酵素)が設計図通りに部品(アミノ酸)を組み立て、机やイス、本棚などの完成品(皮膚、筋肉、髪など)が出来上がるのです。

 

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タンパク質はいつ摂れば良いのか

タンパク質はいつ摂れば良いの?

タンパク質の生理作用を活かすためには摂取するタイミングも重要となります。

それでは、実際いつ、タンパク質を摂取すれば良いのでしょうか?


例えば、体内時計をリセットするためには朝食など1日の最初の食事でのタンパク質の摂取が重要だと言えます。
目的が筋肉の強化であれば、筋肉強化の運動した直後に摂取すると良いでしょう。
この運動直後のタンパク質摂取は、筋肉の強化だけでなく疲労回復も期待できます。
また、子どもの成長やアンチエイジングのためには食時の摂取が効果的です。
これは就寝中に成長ホルモンの分泌が促進され、タンパク質が筋肉や骨、皮膚コラーゲンの構成材料になるからです。

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朝食にはタンパク質をたっぷり入れよう!

生体リズムを整える「体内時計」は、摂取したタンパク質を12時間かけて細胞内にため込み次に溜まったタンパク質を12時間かけて放出することで時間を計っていると言われています。

この体内時計をリセットするカギは、朝食に含まれるタンパク質をにあることが分かってきました。
しかし、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、20代男女の3人に1人、40代男性の5人に1人が朝食抜きの生活を送っているという現状があります。
これでは体内時計が乱れるのも仕方がありません。

生体内の正常なリズムは健康の基本ですから、朝食にもたっぷりとタンパク質を摂りましょう。
また、タンパク質は生体を維持するために日々、分解と排泄、再合成を繰り返しているので毎日欠かさず摂取することが大切です。

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ヒトの最も重要な構成成分はタンパク質?

全身に存在するタンパク質

プロテインとは、タンパク質のことです。
このプロテイン、「筋肉の素」というイメージが強いかもしれませんが、全身のいたるところに存在している物質なのです。
筋肉、皮膚、爪、髪などは全てタンパク質でできており、人間の臓器でタンパク質を含まない器官はないと言えるのです。
肌の弾力やハリと関係があるコラーゲンやエラスチンもタンパク質のひとつ。
女性の皆さんにとっても、タンパク質が大事であることがおわかりいただけると思います。

語源は「最も重要なもの」

プロテインとは、タンパク質の英語名「Protein」です。「Protein」は、ギリシャ語で「最も重要なもの」という意味である「Proteios」に由来する言葉。19世紀以降、生物に砂糖や油のみを与えると若くして死亡してしまうが、タンパク質を与えると長生きすることが分かり、その重要性が認識されてこの名前になったというのです。
まさに「最も重要なもの」として、生命に欠かせない物質なのです。

全ての人に必要なタンパク質

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2015年版)による、1日に摂取するタンパク質の推奨量は、下の表のようになっています。
成人男性で1日60g、成人女性で1日50gと、性別で推奨量に大きな差はありません。
タンパク質は、男性にも女性にも必要なのです
もう一つ注目して頂きたいのが、50歳代を過ぎても、成人と同じ量のタンパク質が必要だということ
その理由は年齢とともに運動量が減り、食が細くなって筋肉の量が減ることと関係があります。
タンパク質は、体内でアミノ酸に変化して筋肉の中に貯蔵されますが、筋肉の量が減ると貯蔵できるアミノ酸も減ってしまうのです。
その状態が続くと体がケガや病気に対応できなくなる恐れがあるため、いくつになって十分な量のタンパク質を摂取することが必要なのです。


厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年)」より作成

代表的な脂肪酸の種類表

脂質を構成する脂肪酸の種類;飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

脂質を構成している脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けることができます。

飽和脂肪酸

「飽和脂肪酸」は、肉や乳製品をはじめとした動物性食品に多く含まれています。
過剰に摂取すると、悪玉コレステロールや中性脂肪が増えて生活習慣病の原因となってしまうので、摂り過ぎないことが大切です。

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸にはいくつか種類があり、大きく「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分けることができます。
オリーブ油に含まれる「オレイン酸」は代表的な「一価不飽和脂肪酸」で、血中の中性脂肪やコレステロールの低下などの働きを持っています。

一方、「多価不飽和脂肪酸」は、「n-3系脂肪酸」と「n-6系脂肪酸」に分けられます。
いずれも体内では合成できず、食事から摂取する必要があることから「必須脂肪酸」と呼ばれています。
「n-3系脂肪酸」には、魚の油に多く含まれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(エイコサペンタエン酸)」、しそ油や菜種油(キャノーラ油)に含まれる「α-リノレン酸」などがあり、「n-6系脂肪酸」には紅花油やサラダ油に多く含まれる「リノール酸」やレバーなどに多く含まれる「アラキドン酸」などがあります。

厚生労働省ではこれらの脂肪酸を摂取する量の目標量・目安量※1を定めており、1日に摂取する総エネルギーに占める割合に対して「飽和脂肪酸」は7%以下を目標量としています。
また、「n-6系脂肪酸」は1日10g、「n-3系脂肪酸」は1日2.1gが目安量として定められています。※2
このようにさまざまな種類があり、たくさんの働きをする脂肪酸はその質と量を見極め、バランス良く摂取することが重要です。

※1…厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
※2…30~49歳の男性の目標量

代表的な脂肪酸の種類表※必須脂肪酸

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栄養学の最先端!7大栄養素って何?

栄養学の基礎は3大栄養素ですが、現代の世界基準で言うと、7大栄養素までに栄養の幅も広がっているのです。


栄養学のキホンのキ!三大栄養素とは?

では早速、その7大栄養素についてお話しします。

7大栄養素は、炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカルからなります。

炭水化物(糖質)

炭水化物というとごはんやおいもをイメージすると思いますが、実はこれらはヒトの消化酵素で消化される「糖質」と、消化されない「食物繊維」をあわせて炭水化物と呼ばれています。
「糖質」は、果物に含まれるブドウ糖などの「単糖類」、ショ糖(砂糖)などの単糖が2~10個結合した「少糖類」、米やおいもなどに含まれ単糖が鎖状につながった「多糖類」の3種類に分けられます。
「糖質」はエネルギー源として重要ですが、種類によってエネルギーになるスピードが違います。
単糖類や少糖類はすぐにエネルギーに変換される一方、多糖類はゆっくり吸収されるため、徐々にエネルギーに変換されるのです。
疲れた時に、チョコレートなどすぐにエネルギーになりやすい食品を摂ったほうが良いというのはそのためです。


脂質

脂質にはオリーブオイルのように常温で液体のものと、バターやマーガリンのように固体のものがあります。
1gで9キロカロリーあり、効率の良いエネルギー源となるだけでなく、ビタミンAやビタミンDなどの脂質性ビタミンには不可欠な存在です。
しかし、現代の食生活では食の欧米化などにより脂肪過多になりがちです。
過剰な脂質は、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病になるリスクを高めるため注意が必要です。
ただし、脂質の摂取を極端に避ければ良いというわけではありません。
1日に必要な総摂取エネルギーのうち、20~25%未満を脂質から摂るのが良いと言われており、不足しすぎると肌荒れやエネルギー不足による疲れなどを引き起こす場合もあります。
また、脂肪を構成する脂肪酸には、体内では作ることのできない必須脂肪酸もあるため、食事から適切な量を適切なバランスで摂取することが大切です。

<脂質を構成する脂肪酸の種類;飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸>

タンパク質

肉や魚、大豆などに含まれるタンパク質は、体の筋肉や臓器、血液を構成する元となっているだけでなく、体の調節機能を持つさまざまな酵素やホルモンなどの原料でもあります。
体を構成するタンパク質が減ると、体力や免疫力が低下したり、成長障害を起こす可能性もあります。
ヒトの体は約10万種類ものタンパク質で構成されていますが、これらはわずか20種類のアミノ酸によって作られています。
アミノ酸のうち、9種類は体の中で作ることができない「必須アミノ酸」と呼ばれており、食事から十分に摂取する必要があります。
また、必須アミノ酸は組み合わさって働くため、それぞれをバランス良く補うことが大切です。


ビタミン

ビタミンは体の機能を調節するのに不可欠な物質で、現在13種類あります。
その種類は水や油脂への溶解度の違いにより、「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」に分けられます。
多くのビタミンは、3大栄養素(炭水化物<糖質>、脂質、タンパク質)の代謝を円滑に行わせる潤滑油のような働きをしています。
さらに、血管や粘膜、皮膚、骨などの健康を保ち、新陳代謝を促すという働きもあります。


“ビタミン発見の歴史
ビタミンの発見者が日本人であることをご存じでしたか。東京帝国大学の教授であった鈴木梅太郎(理化学研究所 創設者)は、米糠や玄米に脚気を予防・回復させる効果があることを認め、米糠から関係する成分を世界で初めて抽出して、オリザニン(ビタミンB1)と命名しました。また動物の生命維持に不可欠な成分として、後のビタミンの概念を確立したのも鈴木梅太郎の功績です。しかし残念なことに、書かれた論文が日本語であったために欧米で知られることがなく、1929年にクリスティアーン・エイクマンがビタミン発見による功績でノーベル生理医学賞を受賞しました。鈴木梅太郎の論文が日本語で書かれていなかったら、ビタミンはオリザニンと呼ばれていたかもしてません。”

ミネラル

ミネラルは身体の構成成分になったり、※生理作用の調整を行う働きがあります。
人体の95%は炭素、窒素、酸素、水素で構成されており、残りの5%がミネラルによって構成されています。
たった5%の構成比ですが、体に不可欠な栄養素であり、厚生労働省が定めている「日本人の食事摂取基準」では、ナトリウムやカルシウム、鉄など13種類がミネラルとして定められています。

また、ミネラルは体内では合成することができないため、食事から摂る必要があります。
例えば、鉄分が不足すると貧血になったり、カルシウムが不足すると骨粗しょう症になったりと、さまざまな不調を起こします。

※生理作用とは、その成分が体の中で働くしくみ、果たしている役割のこと。

<ビタミンやミネラルはチームワークで働く>

食物繊維

食物繊維は、食物に含まれる人の消化酵素で消化されない成分です。かつで役に立たないものと考えられていましたが、大腸が動くために必要であるなど有用性が明らかになり、今では必要不可欠な栄養素であることが分かっています。

食物繊維には、ゴボウや玄米などに含まれるセルロースのように水に溶けないもの(不溶性食物繊維)と、果物の皮などに含まれるペクチンのように水に溶けるもの(水溶性食物繊維)があります。
不溶性食物繊維は、腸内環境を改善する作用があることが知られています。
最近の研究では、水溶性食物繊維がコレステロールの吸収を抑えたり、急激な血糖値の上昇を防いだりする働きがあることがわかってきました。

現代人は野菜不足などにより、食物繊維が不足しがちです。便秘などにならないよう十分に食物繊維を補うことが大切です。

摂取量は厚生労働省「平成26年国民健康・栄養調査」より、目標量は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より作成。
20~69歳の場合。
※目標量とは、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で定められた、生活習慣病の一次予防を目的とすべき摂取量のこと。

ファイトケミカルス

ファイトケミカルス(Phytochemicals)は、ギリシャ語の「Phyto=植物」と「Chemicals=化学物質」の造語で
植物の色素、香り、苦味や灰汁(アク)などの元となる植物のみがもつ成分です。

ファイトケミカルスはあまり重要でないものと考えられてきましたが、最近になって健康維持・増進に果たす役割が注目を集め、近年ではファイトケミカルスは、人の身体機能の意地に必要な6大栄養素(炭水化物<糖質>、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル食物繊維)に加えて第7の栄養素と呼ばれています。

ファイトケミカルスの力
ファイトケミカルスは非常に高い活性酸素吸収力を持っています。
これは、植物が環境から受けるさまざまな影響から身を守るために生み出した力であると言われています。
例えば、植物が環境から受ける影響の中で大きなものの一つに光の存在があります。
光は植物が光合成を行うのに必要ですが、同時に光に含まれる紫外線が植物にも害のある活性酸素を作り出します。

先に述べたように私たちの体内でも活性酸素を無害なものに変える酵素が作られていますが、過剰に発生した活性酸素には酵素だけでは対応しきれません。
だからこそ、体で作ることができず高い活性酸素吸収を持つファイトケミカルスやビタミン、ミネラルを食事やサプリメントでうまく摂取することが大切です。

ビタミン ミネラル 代謝 補助 相関関係

残酷すぎる栄養バランスの乱れによる代償

肥満とメタボリックシンドローム

肥満の原因は栄養バランスの乱れ

肥満の人の割合は、比較的男性において年々増加傾向にあります。
その要因には現代人の栄養バランスの乱れがあることは明らかです。
食の欧米化による脂肪過多な食事や間食などは過剰なエネルギー摂取となり、肥満をまねいていしまいます。
それだけでなく、実はビタミンやミネラルの不足も肥満につながる一因となるのです。
現代人は、野菜や果物の摂取不足により、ビタミンやミネラルが不足しがちですが、ビタミンやミネラルは、糖質や脂質をエネルギーに変える上で欠かせない存在です。
そのため、ビタミンやミネラルが不足すると、エネルギーに変換しきれなかったものが体脂肪となって蓄積されてしまうのです。
肥満にならないようにするには、栄養素をバランスよく摂ることがとても大切です。


肥満は生活習慣病の原因

日本人の死因の第1位はがん、第2位は脳卒中、第3位は心臓病で、これらすべてに肥満が深く関わっています。
糖尿病、高尿酸血症、高血圧、高脂質血症、脂質異常症などの疾患は特に肥満と関わりの深い生活習慣病です。
また、日本人は欧米人に比べ、より軽度の肥満でも生活習慣病になりやすいため、日本人の肥満の基準は欧米人よりも厳しく設定されています。

メタボリックシンドロームの状態とは

肥満には皮下脂肪型と内臓脂肪型がありますが、内臓脂肪型の方が生活習慣病を引き起こしやすことがわかってきました。
内臓脂肪による生活習慣病のリスクが高い状態として、「メタボリックシンドローム」がよく知られています。
「メタボリックシンドローム」とは、内臓の周辺に脂肪がついておなかが出てくる内臓脂肪型肥満に加え、「①血清脂質異常」、「②血圧高値」、「③高血糖」のうち2つ以上を合併した状態をさします。
この状態を放置すると糖尿病や高血圧症といった生活習慣病を併発することになるため、内臓脂肪型肥満が疑われる方は注意が必要です。

現在日本では、男性の4人に1人(23.6%)、女性の10人に1人(9.1%)が「メタボリックシンドロームが強く疑われる」と診断されており、年齢が高くなるほど、その割合は増加しています。
メタボリックシンドロームの元になっている内臓脂肪はたまりやすく減りやすいという特徴があります。
食生活を改善して運動不足を解消することで減らすことができるので、内臓脂肪をためない生活習慣を心掛けることが大切です。

深刻な子供の肥満

文部科学省が行っている学校保健統計調査によると、肥満傾向の子供の割合が、この30年で約2倍に増えています。
この原因はよく知られている栄養バランスの変化に加えて、朝食を摂らない子供の存在、夜食を食べる子供の増加などの食生活の乱れが考えられます。

※肥満(痩身)傾向児とは、性別・年齢別・身長別標準体重から肥満度を求め、肥満度が20%以上(痩身は-20%以下)の子供のこと。
肥満度=(実測体重ー身長別標準体重)/身長別標準体重×100(%)

脳卒中の原因とは?

脳卒中の原因の一つである高血圧症は、塩分摂取と関係が深い病気であることがわかっています。
それは、体の中に塩分が増えると、濃度を下げるために多量の水分が血管内に吸収されて血管が膨らみ血管内の圧力(血圧)が上がるためです。
日本人の食塩摂取状況より、日本人は男女ともに塩分の摂り過ぎであることが明らかになっています。
これらの摂りすぎた塩分を身体の外に出すには野菜や果物に多く含まれるカリウムが作用するため、日常的に過剰な塩分の摂取を控えるとともに、野菜や果物を積極的に摂取することが大切です。

大腸がんの発生には食習慣と関係が深い?

野菜不足や脂肪過多、飲酒などの生活習慣の乱れは、がんの発症リスクを高めることが知られています。
大腸がんを例にとると、菜食主義者、肉類(特に保存・加工肉)やどうぶつせい脂肪の摂取量の少ない国や地域では発生率は低くなっています。
このことから、欧米人に比較して日本人の大腸がんに罹るリスクは低いものの、アメリカなどに移住した日本人では、白人と並ぶほどリスクがあがることが知られています。
また、肥満は大腸がんのリスクを上げることが知られていることから、生活習慣には十分気をつける必要があります。

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